一般的にBMWというと高級輸入車をイメージする人が多いですが、実は大型バイクのブランドとして海外はもちろん日本国内でも人気を集めています。
そんなBMWの魅力として挙げられているのが、エンジン技術の高さです。元々BMWは自動車メーカーとしてエンジンに関する技術やノウハウを熟知しており、それらを大型バイクにも活用しています。そんなBMWの大型バイクは通常のものと違ってシリンダーが左右から飛び出しているという特徴を持っていて、左右のシリンダーが連動して動くことで振動を抑えてくれるというメリットがあるのです。さらにエンジンの位置が通常のエンジンよりも下がっているため、走っている時の安定感も非常に高くなっています。
ほかにもBMWは高級二輪車のブランドとしても知られていて、その価格に見合った性能やデザイン性の高さを含めた高級感が魅力だという人も多いです。特にシートの安定性や居住性は長距離の走行でも疲れにくいとされていて、長距離ツーリングを好む人からの評価が高いという傾向があります。また軽量化と逆をいくような重厚感のあるデザインや車体は、時代と逆行しているように見えて実は先進的である点も若い人たちから魅力的だと評価されているようです。
ベスパでイタリアの風を感じる
バイクといえば膨大な数のメーカーと車種が存在しますが、その中でもおしゃれでレトロなルックスと気軽に街で乗れるバイクとして、バイク好きから熱狂的な支持を受け続けている車種のひとつに、イタリアの老舗メーカーであるピアッジオ社の看板車種であるべスパがあります。
そもそも鉄道事業や航空機メーカーであったピアッジオ社がべスパの開発を始めたのは1946年のことで、当時すでに今に至るフォルムの雛形はできておりその姿からイタリア語でスズメバチを表す”VESPA”と名づけられました。
少しづつその形は改良され1955年にGSモデルや、PXシリーズが生産され、完成度が高くスタイリッシュな形から世界中の人に愛されてきました。
また1960年代イギリスの若者の間で流行した音楽やファッションにおけるいわゆる「モッズムーブメント」にもべスパは欠かせません。映画「さらば青春の光」に見られる当時流行っていたロックバンドTHE WHOの音楽をバックに、モッズ族と呼ばれる大勢の若者がミリタリーコートを着てべスパに乗って街を走る姿は60年代のイギリス文化の象徴といっても過言ではないでしょう。
ほかに類を見ないルックスの魅力は時代が変わっても色褪せることなく人の心を捉えます。そんな魅力を持ったべスパでひとたび街に出れば素敵な時間になること間違いなし、きっとイタリアの風を運んで来てくれることでしょう。